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イナゴ

美味三昧(原題・料理の芸術)という、

天才画家・ロートレックの料理書がある。



これは、ロートレックの死後、

親友が、彼の愛好していた料理の処方を

編纂したもので、9割が料理のレシピだそうだ。



この本、なんと、毎項にわたってロートレックの

デッサンが入っているという豪華さ。



古典的フランス料理に興味のない人には

“トンデモ絵本”に見えるかも知れぬが、

興味がない人も十二分に楽しめる。



ロートレックは絵を描く傍ら、せっせと料理を作り、

自ら食べ、人にも振舞っていた。



レシピの中で目を引くのは『イナゴの網焼き、洗礼者ヨハネ風』

~「レシピ」~

『たくさんのイナゴから茶色や黄色のを除き、

ピンク色のものを選別する。

それを金網にのせ、粗塩少々振り、炭火で軽く焼く。

頭をむしり、内臓を抜き取る。

皿へ並べ、レモン汁、塩・胡椒、唐辛子を振りかける。』




おお・・・シンプル!

料理の精髄は、単純と誠実にある・・

という言葉がピタリと当てはまる。

素材そのものに語らせる、簡素にして剛健な調理法。



イナゴ・・実は食したことがないのだ。

長野あたりに佃煮として売ってるそうだから、

いつかは頂いてみたいものだ。



物の本によると、バッタは癖がありまくりで

ベタッとしてイヤミな味がするそうだが

イナゴは小エビのような香ばしさと甘さがあるらしい。



食いつければ、一見ゲテモノでも、魔味として十分に成立すると思う。

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