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黒澤 明の「乱」。

アヴァンギャルドな家紋の旗が風に靡く様、

悲しくも狂ったような笛の音、

踊るような『』の筆文字、

馬に乗った仲代 達矢の、心を射抜くような鋭き眼光・・・

このオープニングだけでも、心が打ち震える。

役者も最高。

隆 大介
植木 等
根津 甚八
原田 美枝子

この人たちは、特に白眉だった。


そして、陣形のカッコいいこと!
武者たちが一斉に揃い、敵を迎え撃つ体勢・・・と、いうか、
その精悍な様を見ると、なんというか・・・崇高な芸術にすら感じてしまう。

ヴィ○ンのモノグラムの元(諸説紛々だが)になったと言われる、
家紋のバリエーション・・・・・一体、誰がデザインしたのだろうか。
やっぱ、ワダエミだろうか?
どれも非常に美しく、優美でクールだ。

“毛利家の三本の矢”と、リア王の話を巧く織り交ぜ、
悲壮にして、華麗な戦国絵巻に仕上げた黒澤の手腕に圧倒的なものを感じる。


時代劇というジャンルは、日本のアイデンティティをすんなりと現せるか。

必ずしもそうではない。

どの時代劇を観ても、ドサ周りの旅芸人一座の茶番にしか見えない。

実は、身近にある文化だからこそ、
きっちりと表現する事が難しいのだ。

適当な時代考証をするNH○は、はっきり言ってクソだ。
(↑黒澤談。)

「ラストサムライ」は、傑作ではないけれど、
エンターテインメントとしては上質だった。
やっぱ、映画は「創る物ではなく、生まれる物」だと思う。
・・・黒澤の受け売りだけど、ほんとにそう思う。
単にリアリズムを追求すれば良いものではない。
モノクロで撮れば雰囲気が出ると思ってはいけない。
(↑中野裕之~~!)

俺はこれを撮らなきゃ死んでしまう!
っていう渇望感が、良い作品を生むのだろう。

それで、「ピンク・フラミンゴ」が生まれてもいいじゃないか(w

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