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フランコ・チッティ

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(左から、ニネット・ダヴォリ、フランコ・チッティ、P・P・パゾリーニ)

一時期、パゾリーニ作品にどっぷりとハマっていたことがあった。
「ソドムの市」(ああ・・ラストシーンの美しさ!)で度肝を抜かれ、
“生の3部作”に心奪われ、
(つーか、「カンタベリー物語」のオープニングテーマは狂曲)
大駄作「豚小屋」には凹まされた。
「アポロンの地獄」、「王女メディア」は文句なしの傑作。

「プリシラ」で暴れ倒した名優・テレンス・スタンプが
妖演を魅せたという「テオレマ」だけは観てない!!悔しい!!

パゾリーニ映画といえば、この人フランコ・チッティでしょう。

出演作
「アッカットーネ」、「マンマローマ」、「アポロンの地獄」、「豚小屋」、
「デカメロン」、「カンタベリー物語」、「アラビアンナイト」等々・・・・・・

チッティは、パゾリーニがローマに出て来て
知り合った下層階級の友人だそうだ。

パゾリーニがローマに来た頃に、彼は鑑別所に入っており、
出所したところ、自分の友人知人たちが、
皆パゾリーニと付き合っていたそうだ。

その個性や存在感はあますところなくパゾリーニ世界の、
真摯な詩的リアリズムを体現している。

「アポロンの地獄」での、音声を最小にしても
耳を劈くような野太く、悪魔の呻くような声・・・

トラウマになりかねない、強欲と絶望を
体現しまくる暑苦しい演技・・・マジで凄い。

しかも、彼は歴史的大名作「ゴッドファーザー」にも出演しているのだ!

マイケル(アル・パチーノ)が一時シチリアに
逃亡している時の現地のガードマン役(カルロ)で出演。

散弾銃片手に、若き日のパチーノの傍で
不適すぎる笑みを浮かべながら、
その存在感をいかんなく発揮している。

あの、ニーノ・ロータの哀愁バリバリの旋律に乗せ、
シチリアの荒涼たる粗地を歩むチッティのカッコイイこと!
一度観たら、絶対に忘れられない強烈な個性。

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