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全身芸術家

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伊丹十三、LOVEです。
遊学の天才にして、センス抜群のヘンタイ。(良い意味で)
全身小説家ならぬ、全身芸術家。

漆黒のマントを羽織った伊丹十三の私服姿には悶えたものです。

あの97年の衝撃の死によって晩節を汚した感があるものの、
体内に溜まりに溜まった才気を何処に出して良いのか迷い、
苦しみ喘いでるうちに、彼はこの世から去ってしまった・・・。そんな感じがする。

未だに残念でならない。

もっともっと、彼の書く文章、彼の撮る映像、
彼の演ずる変態を、じっくり堪能したかった。



伊丹十三といえば・・・
①名匠・伊丹万作の息子。
②ノーベル文学賞作家・大江健三郎の義理の兄。
③フランス料理の上手な食べ方(楽しみ方)を、辻静雄や、開高健よりもいち早く会得。
④CMの演出にも秀でていた(ツムラの入浴剤「登別カルルス」のCMは名作)。
⑤星の数ほど撮られた「赤穂浪士」物の中で、最も奇怪な吉良上野介を演じた。
⑥矢吹申彦、南伸坊、小西康陽(元・ピチカートファイブ)
・・・といった猛者たちが、彼の熱狂的信者である。

~ここで一服~ 
伊丹十三監督作「ミンボーの女」から、名台詞を抜粋

「あんた・・・どうやったら金が貯まるか教えてやろうか?
このグラスにウィスキーを注いでくだろ?・・・で、なみなみとある
酒を見て、凡人はここで飲もうとするんだ。
・・・・・・が!!!まだ飲んじゃ駄目だ。
ここから零れ落ちる一滴を・・・ぺロって舐めるわけさ」

知的バイプレイヤーで名エッセイストの伊丹が大衆向けの商業映画を撮り、
国民的バラエティタレントの北野武がマニア向けの作家映画を撮るようになった・・
というのは面白い。

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