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バリー・リンドン

barrylyndon.jpg

この作品を観た後・・・・・
ロウソクを買いに、内子町へ行きたくなった。

鑑賞中、何度もDVDをストップさせて大きく深呼吸し、

「ナンじゃ、こりゃ。凄すぎる」と、言った後、

再び観る・・・・・この繰り返し。←バカw



スタンリー・キューブリックが生んだ佳作「バリー・リンドン」。

この映画は、ロウソクの光が主人公なんじゃないか?



ロウソクの光の為に「全て」があるようだった。



最初から最後まで、美しい絵画のような映像が、

視神経に襲い掛かる。



稚拙な言い方だが・・・瞬きするのが勿体無いほど。

いや、ホントに。



「バリー・リンドン」は、キューブリックのフィルモグラフィー中、

構成がもっともシンプル。



彼が本作で用いた技術は、

光源がロウソクの火のみでも撮影可能な特殊レンズ。



主に自然光を用いて撮られた本作は、

映画を成立させる最重要素(?)である

レンズの動きに全てが賭けられ、

物語の展開や画面の構成をシンプルにし、

登場人物同士が向き合う視線の一致と不一致を芝居の軸に、

ドラマが展開してゆく。



「光」と、それを受け止めるレンズやフィルムを

100%信頼し、被写体を映しとってゆく姿勢・・・

作家として揺ぎ無い自信があるからこそ、

そういう姿勢で臨むことが出来たのだろう。



この前観たダーレン・アロノフスキーの凝りまくった映像が、

クソ生ゴミのように感じた。

(それはそれで「効果」があったが)



それから・・主演のライアン・オニールの演技が良かった。

こんな映画に出られるなんて、アクター冥利に尽きるんじゃないか?

惚れた女を、あまりにも青い感情で守ろうとするぎこちなさや、

“日本の切腹文化(?)”と張り合える「決闘」シーンでの「2つ」の感情の揺れ、

最愛の息子を亡くして悲嘆に暮れ、どこまでも堕ちてゆく姿等・・・

物語と映像に、しっとりと馴染んだ演技を魅せていた。

(オニールの娘は、史上最年少でアカデミー助演女優賞を受賞している)





アヴァンギャルドな料理人が、最後には蕎麦に辿り着くように、

キューブリックも余生の手慰み映画を・・・

って、当時の映画ファンは思っていたに違いない。



つーか、この後で、またまたぶっ飛びパンクな

「フルメタル・ジャケット」撮っちゃうんだから!!

・・・・・もう、言葉が出ない。



日本映画界が、ついに産めなかった真の天才の映画を、

皆様も御覧になってみてください。←ナニサマ?

(日本映画に天才は必要ないのかも)





最高の贅沢である“寝正月”を味わえる人は、是非。

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