エトワール

面白いとか、美しいとか言う前に、
厳しい厳しい生存競争の凄まじさを見て、
己の甘さを思い知らされた。
人生そのものがバレエ。
超名門・オペラ座のダンサーたちの圧倒的な苦悩と努力の日々。
周りのダンサー達は、仲間といえど競争相手。
完全に心を許す事は無く、
友人になれるのは引退してからというシビアさ。
超・エリートのエトワール(5階級に分かれたオペラ座の
ダンサーのトップ)になれるのは、ほんのほんの一握り。
徹底した自己管理と、果てしなくつづく地道な猛練習。
ボロボロになった足を庇いながら、
心を殺ぐようなきついプレッシャーと闘う。
エトワール
プルミエ・ダンスール
スジェ
コリフェ
カドリーユ
の順に構成された完全階級社会。
大相撲で言えば、
横綱
大関
関脇
小結
前頭
の世界。
全員が命を懸けてエトワールを目指す様は、
さながら弱肉強食の世界。
一人のエトワールの言葉。
「バレエを愛するという表現では弱い。
バレエを生きているの。」
ドガね、なるほど。
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