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セルジオ・レオーネの遺作

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」

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巨匠セルジオ・レオーネの遺作にして、映画史に残る名作。
(この前亡くなった父が、この監督のファンだった。)

「巨匠」とか、「名作」という言葉を用いて
映画を賞賛するのは重々しくて嫌だが、
この作品は佳作とか秀作と言われる小品の秀逸さなど
軽く蹴散らしてしまう・・・・
いや、取り込んでしまうほどの力がある。

まず、注目して頂きたいのが、モリコーネの音楽だ。

美しく、切なく、儚げな旋律が涙腺を緩める。

心臓を気持ちよく揺らす、素晴らしい映画音楽である。



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友情・裏切り・叶わぬ恋・暴力・孤独・栄華・衰退の日々が画面に踊る。

勿論、単なるマフィア映画ではない。



数多あるエピソードの中で印象深いのは、

ロバート・デ・ニーロが車の中で、

想いを寄せる女性を無理矢理HITするシーンだ。

このシーンは、切ない。切な過ぎる。

AVなんかより、百倍生々しい。



無理矢理HIT・・・といっても、暴力的なものではない。



複雑な、おぼろげな、掴み難い感情が蔦のように絡まり、

お互いに心の深い深い部分を傷つけあう哀しげなHITシーンだった。

車を降り(運転手の態度が立派だ)、頭を抱えて佇む

デ・ニーロの演技・・・まるで神だ。



「解るよ、ヌードルス。落ち込むな、お前は間違っていないよ。」

こう言いたくなる男性は、果たして何人いるだろう?

女性は烈火の如く怒るか、さもなくば、涙するか・・・。

このシーンは深い、余りにも深い。





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主演のデ・ニーロも素晴らしいが、

もう一人の主演・ジェームズ・ウッズも素晴らしい。

この時の憎憎しげな顔!

ニキビ痕がこれだけ似合う俳優って、他にいるか?

(あ!ケーシー高峰御大がいる!)

ハリウッドの潮流に乗ってはいないが、

個性がグっと際立つ優秀なアクターだ。













ラストのヌードルスの笑顔・・・貴方はどう解釈しましたか?


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