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黒澤明の傑作に泥酔

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「蜘蛛巣城」

参った、本当に参った。
ボッコボコに打ちのめされた。
あまりにも恐ろしい映画だ。
何度も観たのだが、観るたびに感動の度合いが増す。

この前、間違って「北の●年」を観て後悔した。

ハッキリ言って、“偽札造り級”のセンスの無さだった。

・・・行定!貴重な時間と金返せ。

だから、余計に黒澤の映画が胸に沁みた。



「蜘蛛巣城」は、限りなく完璧に近い映画だ。

完璧に近い映画だけに、その緊迫感は圧倒的。



恐るべし、黒澤明。

人は彼のことを天皇とか、天才とか、巨匠とか言うけれど、

決して大袈裟じゃないと思う。

ゴダールも、キューブリックも、テレンス・マリックも、

黒澤の前では、子供だ。



原作は、シェークスピアの「マクベス」。

勇猛な侍大将・鷲津武時が鬱蒼とした森の中で物の怪に出会い、

「北の館の殿様(武時)は今宵、蜘蛛巣城の主になる」と、予言される。

その言葉に突き動かされるように武時は破滅の道を突き進んでゆく・・・





とにかく、役者全員の「発声」が凄い。

素晴らしいというより、「凄い」。

腹の底から声を出し、観る者の耳を震わす。



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山田五十鈴の神のような演技に目が釘付けになり、

三船敏郎の所作と、眼光の力強さに圧倒され、

富士の裾野に築かれた巨大なオープンセット(幽玄な城)や

役者達の乗馬技術に唖然・陶然となる。



躍動感と静謐感が同居する、素晴らしい撮影技術に脳を揺さぶられ、

能の動作や音楽を借りた演出に、グイグイ引き込まれる。











そして!

ラストシーンの弓矢のアメアラレ!!!

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CGに慣れてしまった我々の眼と感性に襲い掛かる衝撃のシーン。

これを観ずして、眼に何を見せるというのだ?

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矢が空気を切り裂く音が恐ろしいほどの迫力。

















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最初と最後に挿入されている“奇妙奇天烈な歌”は必聴。



見よ~妄執のぉ~♪

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