【黒澤】 乱 【天皇】

個人的には・・・カンヌよりも、ヴェネチアよりも、アカデミー賞よりも凄いと思う
「ニューヨーク批評家協会 最優秀作品賞 」を受賞した、傑作中の傑作「乱」。
この映画のことは今まで何度も書いたけど、書き足りない。
リア王をベースにするならば、遅すぎると言っても過言ではない年齢(75)だったのに、
そんな事などぶっ飛ばし、力のある画を撮った黒澤明は“バケモノ”だ。
メイキングの、パワー溢れる演出を観ていると、あまりにもカッコよすぎて惚れ惚れする。
「乱」といえば、圧倒的な映像美。
巨匠・セルゲイ・エイゼンシュテインの「イワン雷帝」を髣髴とさせる。
壮大さという点では、「イワン~」の方が上だと思うが、
様式美という点では、「乱」のほうが断然上だ。
そういえば、「死ぬまでに観たい映画1001本」という本の中で、
イギリスの映画記者が、「乱」の事を絶賛している。
●死ぬまでに鑑賞したい1001本の中で、トップ10に入る。
●「乱」は、人生の智慧を、僅か2時間40分で示してくれる。
●「乱」の戦闘シーンを超える映像は、未だに出ていない。
●演技は見事なものから完璧の域に達しているものまである・・・他。
友人に、優れたデザイナーやアーティストが何人かいるのだが、
あまり黒澤作品の話をしたことが無いので、今度じっくりして話してみたい。
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