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カサヴェテスの作品

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秋の夜長には「映画鑑賞」といきたいところだが、
如何せん、仕事が詰まっていて全く観る事が出来ない。

小学校低学年~20代にかけて、1500本近くの映画を観た。
10代の頃は邦画が好きで、70年代ものが中心。(マセてた・笑)
20代前半は、アメリカ映画オンリー。
中盤は、フランスとイタリア、ロシア映画を観まくった。
後半から、黒澤や溝口、50~60年代の邦画にハマり倒し、現在に至る。

20代前半に観て衝撃を受けたのは、ジョン・カサヴェテスの作品群だった。
インディペンデントな姿勢を徹底して貫く為、彼が用いたゲリラ的手法は、
後の奇才たち(マーティン・スコセッシ、アベル・フェラーラ、ジム・ジャームッシュ、
ハーモニー・コリン等)に多大なる影響を与えた。
彼の作品には、派手なギミックや、スペシャルエフェクトは一切出てこない。
そこが、最大の魅力である。
映画という「ツール」を用い、ハリウッド映画特有の「夢の世界」を
演出するのではなく、「現実」を描き出した。
そこが、「一般人」である我々に、深い共感を与えてくれるのだ。
そして、自らが資金を調達する事による「自由な創作」が、
観るものの感情を「リアルに揺さぶる」のである。


個人的に一番気に入ってる作品は、「ラヴ・ストリームス」。
テッド・アレンの戯曲を元にした作品で、
ロケの大半は、カサヴェテスの自宅で行われている。
登場人物たちの細かな感情の描写と、たおやかな空気感は、
カサヴェテスにしか表せない特有の世界。
何度観ても新たな発見があり、脳髄に刺激を与える事が出来る秀作である。


※画像は、2番目に好きな「チャイニーズブッキーを殺した男」より。

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