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「裏」世界遺産・飛田新地

img20070815.jpg

昨日の夜、仕事が終わってから飛田新地へ行きました。
東京から帰省中の友人たちを引き連れて・・・
皆、驚愕していました。
「マジでここは現代の日本なの?」と。

もちろん、登楼はしてませんよ。

登楼したがってる友人はいましたが… 今度、登るでしょうね(笑)。

今回も、いつものように綺麗な姫を見るだけ。

(「S春通り」の姫たちは、女優顔負けの美貌)



この日の大阪は、湿度が100%あるんじゃないかというくらい

じっとりとした重~い空気に包まれていました。

こういう日に飛田へ行くと、最高なんです。

まるで、異次元の世界・・・。



各地から集結したゴンタたちが、顔見世の姫を見て盛り上がってました。



しかし、客層の変わりっぷりにはビックリします。

10年ほど前は、ガタイの良い労働者や、ヤ●ザ風の男ばかりだったのに、

昨日は学生風の客たちが道端に溢れていました。

ほとんどが冷やかしでしょうけどね・・・。

(廓内は撮影厳禁!カメラを向けると怒られます)

私が10代の頃は、周辺の天王寺駅前~阿倍野界隈は戦後のような濃い雰囲気だったのに、

今は、再開発で綺麗になってしまいました。

特に、高層マンションが建ってる地域は、能面のような街並みに・・・非常に残念。

西成(萩之茶屋・山王)あたりは、ずっと変わらない街であってほしいです。





img20070815_1.jpg


姫のプライドを守る為、物見遊山の女性は来ないで下さい。

営業妨害だし、何より失礼に当たるので。

それと、周辺地域は日本で屈指の治安の悪さなので、危険な目に遭うかもしれません。

妓楼を改装した「鯛よし百番」で食事して帰るだけにしましょうね。

新今宮駅か天王寺駅でタクシーを拾って直行し、帰りは迎えに来てもらうのがいいでしょう。

※あいりん地区の情景や、労働者をカメラに収めてブログにUPしてる人がいますが、

あまり良い気分はしませんね・・・やめてほしいです。





遊廓時代から残る5メートル強の壁。(脱走不可能)

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じっとりと暑い飛田には、この曲が似合います。









大阪(釜ヶ崎)に関する素晴らしい記述があったので、抜粋。

アレックス・カー(東洋文化・美術研究家)の著書より。



「大阪は、僕の最も好きな日本の町です。

もちろん、それは決して町並みの美しさのためではありません。

僕は大阪の人間が大好きです。

大阪の言葉には独特の温かさを感じます。

東京の人たちは大阪の言葉を聞きますと、荒い雰囲気にびっくりしますが、

きっと多くの人が大阪弁の温かさを感じるでしょう。

大阪弁が醸し出す人間らしさは偶然ではないと思います。

京都に負けない長い歴史の結果によって成熟した人間らしさです。

しかも、京都は病気なのに、大阪は健康的な町です。

-------中略-------

釜ヶ崎は、通天閣の地域で、日雇いの労働者、世捨て人、ヤクザ、

酔っ払いなど、社会に見捨てられた人の里です。

外部の人にとっては危ない場所ですので、大阪の友人に案内してもらいました。

ここは実に妙な世界です。

-------中略-------

今の日本では考えられないくらい、町は感情とエネルギーに溢れています。

人は叫んだり、わめいたり、泣いたりしています。

「どこに行っても同じ」という現代日本ですが、釜ヶ崎は違います。

京都以上に、街に独特なパーソナリティがあります。

文化評論家のドナルド・キーンが面白いことを言っています。

リッチーさん曰く、日本の国民はもともと考え方が柔軟で人間らしかったのです。

今みたいにカチカチの頭ではありませんでした。

しかし、何百年も続いた内乱によって段々と軍国になり、

江戸時代に入ってからは武士道精神が完全に国を治めました。

侍階級だけではなく、直接支配下の農民も行儀良く躾けられてしまい、

人間の頭は堅くなってしまいました。

それを逃れたのは下町の町民だけでした。

江戸文化の中で、一番元気があったのは町民階級でした。

今でも、大都市の下町の人間は普通の人間とちょっと違います。

大昔の素直な心を守っているからです、と、リッチーさんは言います。

僕も、つくづくそう思います。

-------中略-------

東京には興味深い下町の歴史がありますが、

現在の東京の下町はあまり元気がありません。

東京の下町は「不動産」になってしまいました。

しかし、大阪の場合は、釜ヶ崎を含めて、全体がまだ下町です。

外の「お行儀のいい」世界を受け付けない町です。

大昔に通ずるオープンな心が大阪の下町に生きてるから、

大阪弁が温かく感じるのではないかと思うのです」

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