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The Brown Bunny

精神的に追い詰められたり、ヒタヒタと孤独感が押し寄せてきた時に、

私は本を読んだり、映画を観る。(「読む・観る」というより向き合う)



そうして、飯を食ったり、人と会ったり、酒を飲んでも解決しない心の隙間を埋める。

本の場合は開高健や伊丹十三などクセのあるエッセイだったり、

映画だとパトリス・ルコント(「橋の上の娘」、「フェリックスとローラ」)とか…





追い詰めらてる時に観た「The Brown Bunny」。

img20071120.jpg



久し振りに観たら、感動してしまった。



劇場で観た時は眠気が襲ってきたのに・・・。(ラスト以外は)

前作の「バッファロー66」から流れてきたであろう

スノッブ(死語)気味の客が目立ったため、

敏感な私は集中出来なかったのかもしれない。(ラスト以外は!)



この作品を観てると、ギャロのマスターベー●ョンを延々と

見せ付けられるような錯覚に陥ってしまう。

両親は陽気な(表向きは)シチリア人なのに、ギャロは皮肉の塊であり、

幾つになっても反骨精神旺盛で、ジメジメとした辛気臭い野郎である。

でも、そういう気質の人間は常に自問自答してるので、

「ものづくり」に向いてるのかもしれない。

裏シチリア人気質が良く出た「アメリカ映画」だと思う。





以下、気になったシーンを。



rase.jpg


まず、オープニング・・・レースのシーンが心を鷲掴みにする。

のっけからレースという表現方法を借り、「孤独」を浮き立たせるギャロ。



rase2.jpg


レース終了後に流れる、倦怠感たっぷりのジャズ。

(TEARS FOR DOLPHY / Ted Curson)

この画と、この音を併せたシーンが秀逸。







cafe.jpg


何の演技力も必要としない(?)のに、

これだけの苦悩・孤独を感じさせるシーンは、そうそう無い。







img20071120_1.jpg


このシーンを最初に観た時、刹那的表現に思えて笑ってしまったんだけど、

改めて観ると実に濃密で、痛々しささえ感じた。









後世に残るであろう名シーン。

bake.jpg




bake2.jpg


ボネヴィル・ソルト・フラッツ(塩田)をバイクでひた走る所。

脳が最高に気持ちよくなります・・・













kiss.jpg


官能的ラスト。

“経験”のある人(無い方が良いに決まってる)は、目を背けたくなるようなシーン。

だけど、「映画的」表現として観れば、これほどカタルシスを感じられるシーンは無いと思う。

嘗ての恋人を、まだ「リアルに操縦したい」歪んだ演出とも取れる。

否、、、変態的表現方法か。



love.jpg

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