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必殺4  ~恨みはらします~

深作欣二。

日本が世界に誇るべき映画監督。



出身が茨城の水戸ということで、作風の根底に水戸学のような熱さを感じる。

(バックボーンが、これほど作品に投影された映画監督はいない)

代表作「仁義なき戦い」シリーズは、ハリウッドの超大物・タランティーノや

ジョン・ウー、異能・杉作J太郎など、多方面に熱狂的信者を生んだ。





撮ったジャンルは多岐に渡る。

文芸大作~時代劇~恋愛物・・・

しかも、花街の内幕を鮮やかに描いた「おもちゃ」までカバーする豊かな才能。

多作の割りに、そのほとんどが傑作という鬼才。

作品に共通するのは、圧倒的緊張感と、日本人が最も不得意とするアクション演出の妙。

遺作は、物議を醸した「バトルロワイヤル」。

松坂慶子や荻野目慶子など、女優達との情事も華やかだった。





その深作欣二が1987年に撮った「必殺4 ~恨みはらします~」。

人気を博したTV時代劇「必殺仕事人」4度目の映画化である。

さすがに映画版は脚本が良く練られ、金の掛け方も凄まじい。

(バブル真っ只中だからか、全てにおいて贅沢)





オープニングからして、既に傑作の匂いがぷんぷんする。

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土佐の天才絵師・絵金(弘瀬金蔵)の作品を髣髴とさせる鮮烈な芝居絵と、

この映画の為に作曲されたスリリングなスコア「大殺陣」のMIXに武者震い。

「お、これは期待出来るぞ」という、胸騒ぎにも似た興奮を味わわせてくれる。

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スタッフのクレジットから俳優のクレジットに移行するシーンも圧巻。

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おどろおどろしい芝居絵が光速で交錯し、まるで、センスの良いVJのプレイを思わせる。





まず、

タランティーノが影響受けてるな~と思わせる冒頭のシーン。

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この時点で、深作は観客の心をグッと掴む。









京劇風のメイクを施した旗本のクソガキどものカブキっぷり。

カブいてる!カブいてる!

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ド真ん中を張る堤大二郎・・・事故さえ起こさなければ、良いポストに就いてたはずなのに。







この作品を観ていて思ったのだが、深作は、陰間や歌舞伎も好きだったのではないか。

(歌舞伎と言っても、勃興期の妖しげな歌舞伎)

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不夜城・吉原が出てくる。(このセット、まぁまぁ良く出来てると思う)

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哀しげな遊女の最期を容赦なく演出する深作の剛腕!!

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