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世界映画遺産・蜘蛛巣城 PARTⅠ

シェイクスピアの「マクベス」をプロットの軸にし、巨匠・黒澤明が撮った映画史に輝く超名作。



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主君と盟友を殺害した武将が、罪の重さに堪えきれずに自滅する物語。

人間の罪深さ・業の哀しさを、鮮烈な映像美で表した素晴らしい芸術作品である。



まず、この映画の凄さから・・・

・イギリス国立映画劇場のオープニングで招待上映される。

・第1回ロンドン映画祭でオープニング上映され、「最も独創的な映画賞」を獲得。

・鬼才、ピーター・ブルック(演劇の魔術師)が、「シェイクスピア映画の最高峰」と断言。

・クセ者で知られる世界的名優、マーロン・ブランドや、ジャック・ニコルソンが惜しみない賛辞を送った。





冒頭に流れるオドロオドロしい歌(謡曲の間の唸りから取り入れた)で、一気に引き込まれる。

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全編を覆う音楽は、能のパターン(リズム)とオーケストラを混ぜて作曲されたアヴァンギャルドなもの。





水墨画的効果を狙い、霧の深い富士山二合目(太郎坊付近)の火山灰地に建てられたセット。

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濃い霧は、アメリカ軍が使う特殊兵器で、石油を細かく噴出させたもの。





セットとは思えないほど迫力満点の城門。

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威圧的な効果を出す為、ヨーロッパの城と見紛うほど巨大にしたそうだ。







その城門を駆けてゆく騎馬武者・・・ この画だけ観ても武者震いしてしまう。

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この画をモチーフにした水墨画を、秋山憲二さんに描いてほしいなぁ。





主人公・鷲津武時(三船敏郎)が、身震いするほどカッコいい。 歌川芳員が描いた武者絵みたいだ!

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日本人で唯一、世界に通用した映画俳優。





物の怪の小屋に突っ込む際の映像は、50年以上前とは思えぬほど先鋭的。

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この迫力ある構図は、「スターウォーズ・EP4」のラストに引用されたそうだ。

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全身女優・山田五十鈴の能面のような表情・・・圧倒的存在感。

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能の様式美を取り入れた独特の作風が、この傑作を、より美しいものにしている。

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クローズアップではなく、フルショットで撮る演出は、能舞台の整然たる様式から取り入れられた。

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セットに重圧感を出すため、室内を広くして太い柱を使い、天井を低くしている。

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鷲津軍団の小田倉&国丸追跡シーンのスピード感と迫力は、F-1を軽く凌駕している。

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100インチのモニターで観てほしい迫力満点のシーン。



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劇場のスクリーンで観たら、むちゃくちゃシビレるだろうなぁ・・・。







PARTⅡへ続く。

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