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2009年5月

Chet Baker

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こんな色男が・・・


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ドラッグのせいで・・・

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滅びの美学・「ぼんち」 その2

その1からの続きです。





京マチ子。 当時36歳。

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日本人離れした豊満な肉体、艶のある声、力強い台詞回し・・・

映画に詳しい人ならご存知でしょうが、嘗てはグランプリ女優と呼ばれていました。

ヴェネチアでは「羅生門」で、カンヌでは「地獄門」で世界中の映画ファンを魅了した大女優。

生粋の浪速っ子だけあって、船場言葉も堂に入ってます。

この方も御存命中。(88歳)



越路吹雪。 当時36歳。

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宝塚歌劇団創成期の大スターで、シャンソンの女王。

関東出身なのに、大阪弁が上手くてビックリ。

女優としても、充分活躍出来たんじゃない?

エルメスの上顧客で、パリ本店では「マダム内藤」と呼ばれていたそうです。





中村玉緒。 当時19歳。

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もう、書く事はありません(笑)。

日本映画全盛期を知る数少ない大女優の一人になってしまいました・・・





そして、我が大スター・市川雷蔵。 当時29歳。

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37歳で夭折したという点に於いて、相当神秘的な俳優なんですが、

この作品の雷蔵は、「近所の兄ちゃん」といった感じのユル~い演技が最高。

時代劇で魅せる妖気・迫力を完全に消している。(凄い!)

「ぼんぼん」から、「ぼんち」へ駆け上がってゆく様を観てると、

現代の俳優たちとの「格の違い」を、まざまざと感じました。



さて、監督は、日本映画界屈指のモダニスト・市川崑。

しかも、撮影は、数々の巨匠たちから絶大な支持を得ていた宮川一夫。

芸術的俯瞰撮影・・・酔いしれて下さい。

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和の情景をバックに流れるジャズテイストの音楽も美しいです。

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※以下、こぼれ話。(殆どの文を「ようこそ、雷蔵ワールドへ」から拝借しました)

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大阪の花街・新町のお茶屋へ上って、「地の芸者に接したい」という雷蔵のリクに応えた長兄(船場育ち)が、雷蔵を新町へ案内し、行きつけのお茶屋に贔屓の芸者を揚げて遊んだそうだ。

新町の芸者たちは「花代いりまへんよって、雷蔵さんのお座敷へ呼んでおくれやす」と言って大騒ぎになり、五・六人の芸者の人選に、お女将さんが頭痛を起したらしい。

お座敷へ上った雷蔵は盃もそこそこに、芸者の着物の着付けや所作を些細に見入り、ついには芸者に帯を解かし、長襦袢の伊達〆めの締め方を見て、「なるほど、お座敷着の着付けも、京都の芸者とは違いますね」と言い、さらに「小説の中の幾代が七色の腰紐を結ぶ、というあたりは、どういう工合に結びますのやろ」と聞いた雷蔵の熱心さに、皆が驚嘆したそうだ。









shine【「ぼんち」の名台詞】・勢以(山田五十鈴) ・若御寮(中村玉緒)

※姑の勢以(せい)が、若御寮(わかごりょん=若い嫁)さんをイビるシーン。



勢以:誰だす?お大根、こんな丸っぽぅに切らはった人は。

奉公人:へぇ、私だす。

勢以:うちは“賽の目”に切る事になってんねやないか。

奉公人:若御寮さんが、この方がエエ味になり言いはりましたんで。

勢以:へぇ~ 弘子はん、アンタが丸っぽう切らしはったんでっか。

若御寮:左様申しまして…

勢以:なぁ~んで丸っぽうにしなはったんやぁ。

若御寮:賽の目より美味しおますし、食べでがおますさかい…

勢以:奉公人のオカズは、味より見栄でっせ。

丸っぽで、2つ3つお皿によそてあるより、

同じ嵩でも、賽の目でたーんと盛り上げてあるほうが、見栄に満足するやないか。

ケチくさいようでも、そういうとこへまで気ぃ配らな、代々の「ぶがいんしゃ」にはなれまへん。

一代限りの俄か成金なら、話は別でっしゃろけど。

弘子はん、船場には食べもんにまでうちの仕来りゆうもんがごわんねん。

お芋さんの切り方・お大(根)の刻み方ひとつにしても、

うちに来たら、うちの家風を守ってもらえまへんとな。

せやないと、若御寮さんとはいわれまへん!







ラスト近く・・・

喜久ぼん(雷蔵)が、入浴中の女たちの会話を聞いて、放蕩に見切りをつけるシーン。

素晴らしく豊潤な画がMerveilleux!!

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滅びの美学・「ぼんち」 その1

長年の夢が叶って(小さい夢w)、遂に「ぼんち」を鑑賞。

どのレンタル店を探しても無いのでショボくれていたが、しれっとネットレンタル出来たw

つうか、これは買ってもいいな。 

日本映画史に残る傑作です。

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【ぼんち】監督・市川崑  主演・市川雷蔵

大阪・船場に四代続いた足袋問屋の一人息子が、女系家族の中で悪戦苦闘する様と

その多彩な女性遍歴を、豪華な女優陣を配して描く。

市川雷蔵自らの依頼により山崎豊子の原作を市川崑監督独自の美学で映像化。

《老け役》を演じる雷蔵が過去を回想する場面は映画のオリジナル。

※「大阪では、良家の坊ちゃんのことを、ぼんぼんといいますが、根性がすわり、地に足がついたスケールの大きなぼんぼん、たとい放蕩を重ねても、ピシリと帳ジリの合った遊び方をするやつには『ぼんち』という敬愛をこめた呼び方をします。」(山崎豊子)





もう既に、「大大阪」と呼ばれた頃の大阪は、どこにも無い。

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今や、下町ばかりクローズアップされていて(所謂ベタなイメージの大阪)

私は呆れるばかりなんだけど・・・(いや、昔の大阪を知ってるわけじゃないんだが)



全盛期だった頃の日本映画を観たり、大阪(大坂)の文化を紐解くと、

京都や奈良に負けない大阪に魅せられることは明白である。

江戸(東京)の発展の礎は、大阪(大坂)にあるという事をもっと知るべきだし、

近代化以前の大阪が果たした役割や歴史文化を再評価(再点検)しないと、

都市の持つ本質(根幹)やフォークロアが、ますます見えにくいものとなってしまう。



amazonのレビュウに、「この映画はイタリアの巨匠ルキノ・ヴィスコンティの作品群や、

トーマス・マンのブッデンブローグ家の人々に通ずる“滅びの美学”がある」と書いてあったが・・・

この作品は、大阪特有の風土が活きているからか、悲惨さを感じさせない明るいものとなっている。

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山崎豊子先生の原作を脚本化した和田夏十さんの手腕が素晴らしい。

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和田さんって、兵庫(神戸に近い)の出身なんですね。

だから、大阪の文化を外から冷静に分析し、ストーリー化出来たのでしょう。



まぁ、とにかく、女優陣が圧倒的に素晴らしいです。

全て人間国宝級の大女優たち。



若尾文子。 当時26歳。

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本来は、チャキチャキの江戸っ子(東京っ子)なんだが、

日本映画全盛期に京都映画界で鍛えられただけあって、関西弁が実に上手い。

その流麗な所作も含め、見蕩れるほど美しい御姿。

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山田五十鈴。 当時42歳。 ※右の方です。

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山田五十鈴の人生そのものが濃厚な映画なだけに、その存在感は世界屈指。

「先生」と呼ばれながら、端役でも厭わなかったプロ中のプロ。

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この映画のコミカルな演技は、なんていうか、可愛くて可愛くて・・・キスしたくなるくらい可愛い(笑)。

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さすがに大阪生まれなだけあって、難しい「船場言葉」もパルフェでした。

何と、山田五十鈴はご存命中なんですね。(現在・92歳!)





その2へ続きます。

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いのちの食べかた(※ショッキングな映像があります)

「いのちの食べかた」(2005年・ドイツ映画)



食べ物の大規模・大量生産の現場を描いたドキュメンタリー映画。

ナレーションやインタビューを入れず、生産現場とそこで働く人々を映すのみというシンプルな作風。

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世界中で高評価を得て、数々の賞に輝いた佳作。

大人のみならず、子供にも観てほしい。



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とにかく、無駄な演出が一切ないというのが良い。

演出しないことが、良質な演出となって活きている。

音楽、ナレーションは無し。

あるのは、自然な音のみ。



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人間は、様々なものから命を頂戴して生きている。



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観た人は、少しでも良いから食物の命について考えてみてほしい。





以下、ショッキングな画像があるので、ご注意願います。

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初夏の京都-2009-(瑠璃光院編)

ツレのリクに応えて訪れた八瀬の「瑠璃光院」。

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昨年訪れたときの写真はこちら。

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初夏の京都-2009-(鞍馬編)

神秘的な鞍馬へ。

まずは、ツツジ電車に乗って・・・・・・・

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【鞍馬への行程】

出町柳駅から叡山電鉄鞍馬線に乗る。

数分もしないうちに、車窓の風景が、市街地からのどかな田園風景に変わる。

山間の集落をグングン縫い、終点の鞍馬駅に着く頃には完全な山の中・・・

わずか30分の小さな旅だが、もの凄いトリップ感を味わえる。

京都在住時、小旅行気分を味わいたくて、良く来た。

あ~ もう一回、京都に住みたい!!





鞍馬の自然は、特別な感じがする。 静謐な空気感。

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さて、鞍馬神社へ。

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5月の薫風に身を委ねながら、ゆっくりハイクする・・・最高に気持ち良い。

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目の前にドーンと現れた「由岐神社」。(寄進:豊臣秀頼)

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舞台造りの拝殿を、石段の参道がくぐり抜けるという珍しい「割拝殿」に注目。

毎年10月22日に行われる勇壮な鞍馬の火祭りは、この神社の祭りとして全国に名高い。





この構図がメルヴェイユ!!

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御神木が、しっかり大地に根差してる。

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九十九折の山道を、ズンズン登ってゆくと・・・・・・・

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鞍馬神社に到着。

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牛若丸(源義経)の修行の場として知られており、鞍馬山の南東斜面に位置している。

写真は、再建された鉄筋造りの本殿・金堂。







金堂のすぐ近くにある藤棚。 綺麗です。

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本殿前から望む比叡山の山並みは絶景。

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因みに、山内には、寺宝などを展示する霊宝殿のほか、鞍馬を愛した与謝鉄幹・晶子の歌碑や、晶子夫人の書斎(冬伯亭)がある。

貴船(京の奥座敷)へ行く鞍馬山越えの途中にも、見どころが沢山。

牛若丸が喉を潤したと伝わる「息つぎの水」や「背比べ石」、「奥の院・魔王殿」など。





ツレが「鞍馬山越えしよう」と言ってきたが、疲労がきついのでパス(苦笑)。

でも、以前からのリクにはきっちり応え、八瀬にある例の寺院へ・・・(つづく)

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仕事は東京、住むのは関西

数ヶ月以内に、東京へ引っ越すことになるかもしれない。

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新・仁義なき戦い PARTⅡ

佐藤浩市の気合の入りようといったら・・・ちょっと力んでたかな。

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だが、さすがの存在感でスクリーンを盛り上げた。





顔面凶器・小沢仁志(左)も、“ほんまもん”と見紛うような熱演。

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もちろん、大ベテラン・岸部一徳は、十八番の“いやらし~い演技”全開!







【ロケ地】

東映京都制作という事で、ロケは京都・大阪。



まずは、大阪から。



日本橋でんでんタウン。

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そこにあるのが、中平(佐藤浩市)の組事務所。

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この映画を観た数年後に界隈を散策中、「あ!このビルは中平の組事務所じゃないか!」と、気づいた俺はエライと思った。←いらん才能(笑)



その組事務所の中で、焼肉を喰らう組員たち。

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真ん中にいるのは、あの福本清三先生!(眼鏡&パンチパーマ)





大正区にある中山製鋼所附近。

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トヨエツの組事務所が、この附近にあるという設定。

巨大な工場地の無機質さを映画に取り入れる・・・そんな阪本順治のセンスが好きだ。



JR桃谷駅。 熱い熱いコリアンタウン。

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道頓堀。

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今は無き伝説のクラブ「ナイトカフェQoo」。

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10年くらい前、良く遊びに行ってた。 懐かしい!





次は、京都。



三条大橋。

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知恩院古門前。

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ここで、末端の組員暗殺シーンが撮影された。

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平和な観光地で、こんな物騒な撮影するなんて無謀だ(笑





梅小路公園の南東入り口。(JR線路沿い)

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たぶん、このロケ地に気づいたのは、俺が最初じゃないだろうか。

京都在住時、しょっちゅう通ってたからすぐ分かった。





(番外)

トヨエツが朝食を食べに来る喫茶店。

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どこだか分からない・・・知ってる方は、情報お願いします。

今や少なくなってしまったレトロな感じの喫茶店。

この店で、大和武士と“絶妙な絡み”を見せるのだ。







「どうせウンコの世の中じゃ」

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