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坂の上の雲 【美しき明治人たち】

全ての日本人に観てほしいドラマ「坂の上の雲」。

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明治時代の日本人が持っていた勇気・美しさ・清々しさを、鮮やかに描いたドラマである。(キャスティング最高!)

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記念すべき第1回の放送は、アホTB●が、亀田VS内藤の試合を中継しやがったせいで、視聴率が芳しくなかったらしい。

まぁ、再放送枠(総集編枠)をふんだんに確保するNHKだから、そこは問題ないかもしれないが…



それは良いとして・・・

TV朝日の深夜ドラマ「TRICK」以来、オンタイムでドラマを観たのは10年ぶり(笑)。

それほど「坂の上の雲」に期待していたのだが・・・



とにかく、素晴らしいドラマだった!

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実はこのドラマ、制作に当たって紆余曲折があったそうだ。

原作者の司馬遼太郎が、「戦争賛美と思われるのは危険」とのことで映像化を反対していたり、

脚本家・野沢尚氏の自殺や制作費削減があって、ドラマ化に暗雲が立ち込めていたのである。

だが、主人公たちの子孫が映像化へ示した積極的姿勢や、NHKスタッフたちの熱い気概が実を結び、最上級の作品を世に送り出せたのだ。



番組制作費世界一といわれるNHKが、単年度予算ではとても作れなかった大作中の大作なだけに、初回から物凄い金の懸けようである。

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日本各地は勿論、エカテリーナ宮殿、サンクトペテルブルク、マルタ共和国、上海など、世界各地でもロケが慣行されている。

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膨大な歴史資料を所有し、最新の映像技術を持つNHKが本気を出せば、

これだけ面白いドラマが作れるのだなと感心してしまった。

(惜しむらくは、フィルムで撮影してない事。IMAXを使えば、8k放送に切り替わった後、

テレシネしても十分な解像度を維持出来たのに!)



【坂の上の雲・3人の主人公】



秋山好古。(阿部寛) 超大国・ロシアが誇る撃破不可能のコサック騎兵と死闘をくりひろげた日本騎兵の父。

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・軍人として最高の能力・実績を残したが、「人間」としても最高の実績を遺した偉人中の偉人。

・我々現代人が失ってしまった「大切なもの」(清貧や克己など)を想起させてくれる日本人の誇り。

・教官のメッケルからヨーロッパ人と間違えられたり、青年期の頃から眉目秀麗と称賛され、

故郷・松山や留学先のフランスでは女性にかなり人気があった。

(しかし、彼自身は「男子に美醜は無用」と、その美貌を鼻にかけなかった)





秋山真之。(本木雅弘) 東郷平八郎の参謀として作戦を立案し、日本海海戦で世界最強のバルチック艦隊を破った英雄。

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史上最高の民俗学者・南方熊楠と同じ匂いのする天才肌。

(何と、東京大学予備門時代に、真之・子規と熊楠は交流があったのだ!凄い!)

その奇行も含め、注目せずにいられない魅力に満ち溢れた男。





正岡子規。(香川照之) 重い病魔と闘いながら筆をとり続け、近代俳諧の基礎を築いた俳聖。

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「芭蕉、蕪村、一茶、虚子(子規の弟子)が本物で、子規は虚子の補注に留まる。

それ以外の作家の名は誰も残らない」・・・という評論があるようだ。

特に、高浜虚子は、蕪村や一茶を凌駕する天才で、芭蕉に居並ぶ「超人」と言っていい。

だが、虚子よりも子規の方が偉大ではないだろうか。

子規は、「改革者」である。子規が敷いたレールの上を走った虚子が、子規より偉大とは考えられない。

誰も成し得なかったことをやる改革者に対し、日本人は至極冷淡だと思う。





この3人の天才を中心に、倒幕~維新を経て近代国家の仲間入りをしたばかりの「明治日本」に生きた「楽天家達」の生涯。

それを、活き活きと描いた司馬遼太郎の歴史小説を基にしたドラマである。

メダカの国・日本が、クジラの国・ロシアを破った「日露戦争」・・・・・

この戦争に勝ってなければ、今頃、日本人は蒼い瞳のエリスだったかもしれない。 戦ってくれた御先祖様に感謝。



虚子を献身的に支えた妹・律(菅野美穂)、好古の妻・多美(松たか子)など、女性陣にも注目。

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特筆すべきは、好古の少年期を演じた染谷将太くん! 颯爽とした素晴らしい演技だった。

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このドラマ最大の問題は「日清戦争」の描写だが・・・

どういう表現(歴史認識)を以って映像化するのか、そこだけが心配だ。

圧力に負けず、正々堂々と制作してほしい。

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それと、日露戦争は侵略戦争ではなく「防衛戦争」である。

圧倒的戦力を誇る超大国・ロシアに勝てるわけない弱小国の日本が、進んで戦争を起こすことは不可能だ。

まぁ、細かい事は有識者の意見に任せたい。

あくまでも「ドラマ」なのだから、歴史認識等はドキュメンタリーや学校で論ずるべきだ。





日本人が失ってしまった質実剛健、真面目で勇敢な気質に訴え、夢・希望・勇気を与えるドラマを作り続ければ、不祥事続きだったNHKの面目躍如に繋がるだろう。



ちなみに、秋山兄弟、正岡子規を生んだのは、四国・松山。 

私にとって、非常に縁が深い土地である。

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温暖な瀬戸内海気候、新鮮な魚介類や果物、独特の地形に彩られた豊饒な自然に加え、教育水準も高い。

俳句の国と言われるように、文化も豊かである。(子規が愛した「野球」王国でもある!)

※因みに、松山城は、何があっても行くべき素晴らしい城です。

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