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夜の吉原散策&酉の市

念願の吉原&酉の市に行ってきた。

まず、東京最後の路面電車(都電)に乗って、三ノ輪へ。
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同行者が言うとおり、「三丁目の夕日」みたいな雰囲気。(商店街も凄い)
こんな濃厚なノスタルジー、他都市では味わえないかも。

駅を出てすぐの所にある「浄閑寺」(投込寺)。
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全ての遊里ニストにとって「聖地」の一つであり、文豪・永井荷風や、アラーキー(荒木経惟)が、深い想いを込めた寺。
花又花酔の狂句「生まれては苦界 死しては浄閑寺」は、あまりにも有名。
そう、ここは、吉原遊廓の遊女たち(遺体)が投げ込まれた寺なのである。


門の脇にあるお地蔵さんは、吉原遊廓「四つ目屋」の遊女・小夜衣のために建立されたものらしく、
身体の悪い箇所を撫でると御利益があるそうだ。
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※小夜衣は、妓楼の主人から放火の罪をかぶせられ、火炙りの刑に処されたらしい。

浄閑寺の過去帳によると、亡くなった遊女たちの平均年齢は、21,7歳(!)だそうだ。

寺の前にある三叉路の右側が、山谷掘(水路)だった。
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吉原の多くの遊女たちが、猪牙舟に乗せられて山谷掘を北上し、ここまで運ばれてきたのだろう。

因みに、昭和初期までの浄閑寺は手入れが行き届いておらず、土の中から骨が飛び出し、
雨のそぼ降る夕暮れには、鬼火(リンから発生)が飛んだらしい。
夕方遅かったので閉まってたのが残念だったが、在りし日の浄閑寺界隈の空気を肌で感じることが出来た。
今度来た時は、吉原総霊塔、悲劇の花魁・若紫の墓、荷風の詩碑・筆塚を見てみたい。

ここから数分行くと、酉の市。(関西で言うところの「えべっさん」)
それにしても、物凄い人出&熱気だった。
西宮えびす神社の賑わいを髣髴とさせてくれる。
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これが、酉の市に欠かせない縁起物の「熊手」。(えべっさんは「福笹」)
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映画「吉原炎上」に、酉の市のシーンが出てくる。(熊手)
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江戸時代、日本堤の大門以外からは入る事の出来ない遊廓が、酉の市の日は解放された。
お歯黒どぶの刎橋も下ろされ、出入り禁止である一般の女性たちも自由に出入り出来たそうだ。
普段、廓の外に出られない遊女たちも、客の男と連れ立って、酉の市に行く事が出来たという。


場所柄、歌舞伎役者、芸能人、大政治家一族の名があった。
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熊手を買うと、店の従業員たちが「三本締め」をやってくるのが面白い!!
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綺麗な店子も沢山いた!
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200軒以上を超える屋台も楽しい。
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焼餅(シャーピン)とか、ケバブサンドなどを食べつつ、酒を飲みながら歩くのが最高だった。
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そして、ここからが本番・・・ 吉原散策!


旧吉原遊廓・唯一の史跡といえる「見返り柳」。
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遊び帰りの客が後ろ髪を引かれる思いを抱きつつ、この柳の辺りで廓を振り返ったことから、「見返り柳」の名が付いたそうだ。
(この柳は何度も移転してる)


そして、ずっと前から憧れていた(笑)大門に至るS字カーブ!(五十間通りの名残り)
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風紀上(?)、土手の通りから、吉原の様子が見えないようにする為のカーブだという説がある。

吉原の大門。
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このサイトの明治末期の大門「写真3」。(説明文もお読みください)

映画「吉原炎上」に出てきた大門に飾られた乙姫。
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こんな雰囲気だったのかな・・・
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さて、今は日本最大級のソープ街になっていて、大阪の飛田新地や松島新地と比べたら
情緒や風情は一切無いが(というか、大阪はソープ禁止だしw)、やっぱり良い雰囲気は感じられる。
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江戸期から続く大店「角海老」もあるし、何と、「稲本楼」の流れを汲む「ホテル稲本」を発見!(感動)
(稲本楼は、伝説の花魁・小稲で有名)
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あと、お歯黒どぶの遺構(土地の高低差)も見れたし・・・とにかく、何度でも来たい場所になった(笑)。
※登楼はしませんがw

ここは、吉原神社。 数多くの遊女たちの祈りを聞いてきた神社である。
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詳しくはコチラ
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不定期営業してるという雑貨屋の花魁グッズも気になった。
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ラストは、新吉原花園池(弁天池)跡。
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吉原遊廓の楼主たちから信仰を集めた弁天が祀られているが、
関東大震災の折、ここでは500人近くが溺死した。(遊女もいたらしい)
すぐ近くは酉の市で賑やかなのに、ここだけは異様な空気が流れていてゾクッとした。

今度は明るい時に来て、もっとマニアックな吉原散策をしたいと思う。


もう一度、「吉原炎上」を観たくなった!
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